下肢静脈瘤・心臓血管外科(東京・杉並・中野・練馬・西東京)

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杉並すだクリニックだからできる
下肢静脈瘤治療

当院では下肢静脈瘤手術の際、痕がほとんど残らず目立たなく、体への負担が少なく安全に、日帰り治療で費用負担も少なく、術後の満足度の高い治療となるように日々取り組んでおります。また、レーザー治療は片側20分程度で、
治療後はすぐにご自分で歩いてそのまま帰宅となるため、安心して受けていただけます。

「治療しないと…」と思いながら時間が経ってしまった方、手術と聞いて怖くなって決心がつかない方、術後の痛みや合併症が気になる方、忙しくて時間が取れない方、術後の創が心配な方は、一度杉並すだクリニックの下肢静脈瘤専門外来へご相談ください。

  • 心臓血管外科専門医、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術における実施医/指導医の院長が全手術を担当します。

  • 当院の下肢静脈瘤の手術はすべて日帰りで行なっております。手術後は歩いてご帰宅になれます。

  • 当院は下肢静脈瘤レーザー治療の認定施設です。当院のレーザー治療は保険が適用されます。

下肢静脈瘤について

下肢静脈瘤とは、足の血管がふくれてこぶの様になる病気です。男性よりも女性に多く、また年齢が上がると症状を持つ人の割合が上がります。30歳以上の女性で出産歴3回以上、家族に同じ症状の方がいる(いた)方は要注意です。

《以下のような症状はありませんか?》

  • 足がよくつる、むくむ、重だるい、疲れやすい
  • 足の皮膚が茶色になる
  • 足にかゆみがある、湿疹ができる
  • 足の血管がこぶのように膨らんで目立つ
  • 足の血管が浮き上がって見える

下肢静脈瘤は長い期間をかけて進行していくことがほとんどです。しかし、自然に治ることはありませんので、だるさやむくみなどの症状が日常的に起こり、患者さんを苦しめます。また、足にこぶの様な血管が目立つ見た目の問題もあります。さらに、うっ帯性皮膚炎による色素沈着、潰瘍形成(写真参照)等を生じてきます。

下肢静脈瘤を放置すると・・・

下肢静脈瘤は長い期間をかけて進行していくことがほとんどです。しかし、自然に治ることはありませんので、だるさやむくみなどの症状が日常的に起こり、患者さんを苦しめます。また、足にこぶの様な血管が目立つ見た目の問題もあります。さらに症状が進行すると、血液の流れが滞ることにより、皮膚炎や色素沈着を引き起こしたり、潰瘍(皮膚の深部までおよぶ欠損)等を生じてきます。(写真参照)

  • 下肢静脈瘤によるうっ滞性皮膚炎

  • うっ滞性皮膚炎潰瘍形成

  • 高位結紮術後再発

  • 網目状静脈瘤

静脈瘤ができる原因

血管には動脈と静脈の2つがあり、動脈は心臓から送られる血液を全身に運び、静脈はその血液を心臓に戻す役割を担っています。静脈には「弁」と呼ばれる、足のつま先から重力に逆らって心臓に血液を戻すとき、逆流を防ぐストッパーが存在します。この「弁」が正常に働かなくなることで、足に血液が溜まり、血管の不調につながります。

  • 長時間の立ち仕事が多い
  • 年齢が上がり、体力が衰えた
  • 30歳以上で妊娠・出産を3回以上経験
  • 家族に同じ症状の方がいる(いた)※遺伝

このような方に多いとされています。

杉並すだクリニックの下肢静脈瘤治療の特徴

当院では、保険適用による日帰り手術を行っています。
下肢静脈瘤手術の際、痕がほとんど残らず目立たなく、体への負担が少なく安全に、日帰り治療で費用負担も少なく、術後の満足度の高い治療となるように日々取り組んでおります。また、レーザー治療は片側20分程度で、治療後はすぐにご自分で歩いてそのまま帰宅となるため、安心して受けていただけます。

  • 1.下肢静脈瘤治療専門医による治療

    下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術における実施医/指導医、心臓血管外科専門医などの専門資格を持った医師が治療を行います。

  • 2.専門資格を有した医療機関のみ導入可能な治療器

    当院導入のELVeSレーザー1470というレーザー治療器は、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術における実施医のみ導入が可能な治療器です。

  • 3.手術専用時間枠でコロナ対策も万全

    外来と手術は診療時間を分けることで、手術患者様の感染のリスクに対して最大限の配慮を行っています。

  • 4.弾性ストッキング・コンダクター資格を持った看護師が在籍しています

    手術後の合併症予防などで使用する弾性ストッキングの選定や適切な装着を、専門資格をもった看護師がサポートします。

  • 5.手術時間は片足約20分と短時間、もちろん日帰りです

    手術というと長時間、入院というイメージがあるかもしれませんが、下肢静脈瘤の手術は日帰り、かつ短時間での実施が可能です。

  • 6.下肢静脈瘤手術は保険の適応が可能です

    当院は下肢静脈瘤レーザー治療の認定施設です。当院のレーザー治療は保険が適用されます。

  • 7.駅徒歩3分、専用駐車場完備の便利なクリニック

    西武新宿線下井草駅から徒歩3分の便利な立地です。杉並区はもちろん、中野区、練馬区、西東京市などからも患者様にご来院いただいています。

  • 8.病院との連携にも力を入れています

    大学病院や地域の基幹病院との連携体制を築いており、当院での治療が難しい場合にはそれらの病院のご紹介も可能です。

  • 9.病院レベルの充実した手術設備

    手術室と導入している手術・検査機器については病院レベルの充実した設備を備えております。

  • 10.リラックスしていただけるリカバリールーム

    手術前後もゆったりとリラックスしていただけるリカバリールームも完備しています。

手術の種類

レーザー血管内焼灼術(保険適用)

半導体レーザー、又はラジオ波(高周波)による手術です。レーザー光の強いエネルギーが、静脈壁の中で吸収されて高熱に変わり、この熱で傷んだ静脈を焼灼します。下肢静脈瘤治療では最もオーソドックスな治療方法で、当院でもほとんどの患者様の治療をこの方法で行っています。

ストリッピング手術は静脈を体外に取り出してしまいますが、レーザー治療では、流れなくなった静脈はそのまま体内に残ります。 しかし、もともと自分の体の血管ですので、問題はありませんし、術後の疼痛や、前述した出血や感覚異常の合併症等も格段に少ない(低侵襲)ため、レーザー治療は下肢静脈瘤の標準治療となってきています。

歴史的には、欧米では15年以上前から行われており、本邦では当初、保険診療ではありませんでしたが、平成23年に健康保険適用の治療として認められました。 ただし、厚生労働省が認可した治療装置で治療した場合のみ保険診療が適用されます。杉並すだクリニックではレーザー波長が1470nmの最新機種で、かつ、保険診療が認められる機種を導入しております。(EVLA;endovenous laser ablation)

1割負担の患者様 約10,000円
2割負担の患者様 約20,000円
3割負担の患者様 約30,000円
高額療養費について

高額療養費制度は、1か月の間に支払った医療費が一定の金額(自己負担限度額)を超えた場合に利用できる制度で、ご自身で申請することにより一定額を超えた支払い分の還付を受けることができる制度です。
自己負担限度額は患者様の収入や年齢によって変動します。健康保険加入者の年齢・年収により適用区分が決まり、外来窓口での費用負担の上限額があります。こちらの制度をご利用される場合は必ず月1回適用区分が記載された保険証をご提示ください。健康保険証に記載されていない場合は保険証のほかに白い紙が自治体から送られてきますので、必ず医療機関窓口にご提示ください。

   

例えば、72歳男性 年収350万 適用区分 一般 と記載された保険証をご提示された場合

5月6日 診察 費用が3,000円

5月9日 レーザー治療 30,000円 の場合、この日の会計は15,000円となります

5月10日 診察 窓口負担額は0円

5月24日 診察 窓口負担額は0円

1か月に医療費として窓口で支払う金額は18,000円となります。

ストリッピング抜去術(保険適用)

静脈瘤治療としては最もオーソドックスな方法で、静脈瘤のある静脈を取りのぞいてしまいます。 手術の痕が少し残りますが、当院では局所麻酔ですむよう工夫しており、入院する必要もありません。術後は歩いて帰ることができます。

レーザーや高周波の治療が行われる以前は、下肢静脈瘤といえばストリッピング手術というほどのものでした。安全性や効果が認められており、100年ほど前から行われている方法です。原理は簡単で、弁が壊れて逆流を生じ、あしに血液が溜まってしまう原因となっている伏在静脈を体から抜き取ってしまうことで、逆流がなくなり、あしの静脈の中に血液が溜まらなくなり、静脈瘤が治っていくというものです。

実際には、足の付け根や膝の裏に2cmほどの皮膚切開をして、逆流の元になっている静脈(主に大または小伏在静脈)を露出して、そこから血管の中に専用のワイヤーを通し、ワイヤーを引き戻すときに伏在静脈を一緒に、切開した部分から体外に取り出します。

逆流してくる血管がなくなるので静脈瘤がなくなるというわけです。この時、地面に植わっている植物を引き抜くと細い根っこがちぎれてしまうのと同じで、細い枝の静脈が切れて皮膚の下で出血するのでうちみのような青あざができたり、血管の周りにある細い神経が傷つくと感覚が鈍くなったり、しびれを感じたりする場合があります。あくまで感覚の神経ですので、筋肉が動かなくなったりすることはありません。切開創の大きさは体格にもよりますが、当院では創を可能な限り小さくし(最小8mm)、術後、経過とともに目立たなくなるように行っております。もちろん保険適用の治療で、日帰り手術です。

静脈瘤切除術

静脈の瘤を小さな傷で取り除く手術です。血管内焼灼術、ストリッピング手術と同時に行うことが一般的ですが、単独で行うこともあります。

手術以外の治療法(手術と併用する場合もあります)

硬化療法(保険適用)

フォーム硬化剤という硬化療法専用の薬剤を静脈瘤の中に注入し、血管の内側に炎症を起こさせ、皮膚の外側から圧迫することで、血管の内腔を無くして詰まらせてしまうことで静脈瘤をなくしていく治療です。その後、閉塞した静脈や静脈瘤は、徐々に縮小して周囲の組織に吸収されて消失してしまいます。くもの巣状静脈瘤や網目状静脈瘤のような細い静脈に発生した静脈瘤の治療に適しています。この治療法だけですべての静脈瘤をなくすことはできません。また、硬化剤による炎症で、部分的に赤く腫れたり、茶褐色の色素沈着を生じたりする場合もあります(多くの場合、経過とともに薄くなっていきます)。治療は外来処置室で行なえ、無麻酔で行い、1回の治療時間は15分程度で済みますが、期間を空けて、何度か繰り返し行わないといけない場合もあります。

杉並すだクリニックでは、細い血管の中にも確実にフォーム硬化材を注入でき、また、針を刺す痛みを最小限にして刺した痕が残らないようにするために、眼科や美容外科で使用している極細の注射針を使用しております。費用は、保険が適用されており、3割負担の方で5,000~6,000円程度です。

1割負担の患者様 約1,800円
2割負担の患者様 約3,600円
3割負担の患者様 約5,400円
圧迫療法(医療用弾性ストッキング)

外へはみ出してこようとするものを飛び出さないように、医療用弾性ストッキングを履いて、抑えておこうという単純な原理の治療方法です。手術を行った後に必ずはいていただくことで治療効果を高めることができます。
この方法は雑巾を両手で絞った状態で水の中に入れても形は変わりませんが、手を離した瞬間に水を吸って膨らんでしまうのと同じで、弾性ストッキングを脱いで圧迫をやめると、元に戻ってしまいます。

根本的な治療ではありませんが、履いていれば足は軽く、むくみも軽減して楽な状態でいられ、病状の進行を遅らすことができます。しかし、なんでもきついものを履けば良いというわけではありません。静脈瘤には静脈瘤用に、リンパ浮腫の治療にはリンパ浮腫用の至適な圧力とサイズがあります。特にこれまで欧米で使用されている製品をそのまま使用することが多かったので、小柄な日本人女性にはサイズが合わないこともありましたが、最近では国産品も増えて選択の幅が広がりました。当院では弾性ストッキングコンダクターの資格を持つ看護師が選び方のポイントや、履き方のコツ、洗濯などのお手入れの仕方などアドバイスしております。

ほかの治療に比べ、安価ですが保険の適用にはなっていません。また、履き続ける根気が必要です。

検査方法について

超音波(エコー)検査

体に弱い超音波を当てて、体の内部に入った超音波が、臓器や組織にぶつかって跳ね返った、反射波(まさに山びこ、エコー)を処理して画像にすることによって、形体を診断します。さらに体内を流れている血液に超音波を当て、反射した音波の周波数が変化する「ドップラー効果」を利用して、血流の速さや、速さの変化を表示します。そこから静脈瘤の位置、深さ、大きさ、逆流の程度、血栓(血の塊)がないか、周りの組織との関係、むくみの程度など多くの情報を得て診断をしていきます。

皮膚にプローブという器具を当て超音波をだし、検査を進めていきます。超音波があたっても痛みは感じません、プローブが皮膚に接触している感じだけです。放射線は使用しませんので被爆の心配もなく安全な検査です。このため繰り返し、行うことができます。レザー治療などの静脈瘤治療中にも、超音波検査装置で確認しながら治療を行います。

杉並すだクリニックでは大病院検査科で使用している、最新機能を搭載した高画質な画像が得られる超音波画像装置(Canon社製 Applio400)を設置しております。

下肢静脈瘤の診察から治療までの流れ

1まずは受付を済ませ、簡単な質問に答えることから始めていきます。

タブレット端末の簡単な操作で、その日の体調、薬によるアレルギーの有無、症状を自覚してからの期間、家族に同じような症状を持つ人がいるか、出産歴など。
ここで得られた情報はすぐに診察室のモニターで確認できる仕組みとなっておりますので効率よく医師へ伝達されます。

2診察室で医師からの問診。正しい診断のため詳細に伺います。

全てのケースに院長の須田が対応致します。
本当に下肢静脈瘤かどうか、まずは問診によって確かめていきます。立ち仕事の脚の疲れが以前よりもひどい、むくみが出やすい、脚の表面に瘤状のボコボコしたものが目立ってきたなど、現状についてお気軽にお話しください。
とにかく脚が重いのを解消したいのか、見た目をきれいにしたいのか、率直な気持ちを伝えて頂くことは、最適な治療法を選ぶ上でも重要だと考えています。

3エコー検査で脚の状態を診て、しっかりと診断を行います。

診察室と扉1つ隔てた検査室で、エコーを使った検査を行います。実際に太ももから下の脚を診るため、女性には必要に応じて専用の簡易なスカートもご用意がございます。院長の目線の高さを患者さまの脚と合わせるため、患者さまはベッドの上に直立し、院長は患者と一緒にエコーの画像を見ながら説明を行います。
ここまでで診断はほぼ確定しますが、患者が理解しやすいよう、診察室に戻ってさらに詳しい説明を行います。
しっかりとご理解いただけるようご説明をいたします。

4手術を開始します、話している間に短時間で終了するものですのでご安心ください。

レーザーを使った手術は、ひざ下の内側、半分の高さより少し上に細い針を刺し、先にストロー状の管を入れてから、レーザーが出るファイバーを差し込んでいきます。また、再発を防止し、瘤の消退を早めるために、瘤切除術を追加する場合もあります。いずれもメスで切開することはありません。注射針を刺した穴から治療をしますので2mmほどの創で済みます。
これを移動させながら傷んだ静脈の壁を焼いていきます。文章にするととても痛そうに感じますが、局所麻酔により、ほとんど痛みは感じません。
手術時間は30分から1時間ほど。その間は絶えず患者さまと言葉を交わしたり、室内に音楽を流したりして、少しでも緊張や恐怖心が和らぐように配慮しております。

5術後はソファで一息ついていただき、普段通りの生活へお戻りください。

手術が終ると、すぐ隣のリカバリー室までご自身で歩いて、しばしの休憩。1人がけの大ぶりなソファにゆったりと腰を落ち着けて、およそ5分程度お休みください。
ソファは電動でリクライニングする仕組みで、同時にひざから下が持ち上がるため、緊張した脚を休めることができます。
この時、医療用弾性ストッキングをはいているので、手術した個所は守られていますのでご安心ください。休憩が済んだら、この日の治療は終了です。
あとは翌日(場合によっては翌々日)1週間後、随時ご診察にお越しください。

当院ではNCD症例登録に参加しています

当院では「一般社団法人National Clinical Database」が立ち上げたデータベース事業に参加しています。
データ登録の参加は、患者さんの自由な意思に基づくものであり、参加されたくない場合は拒否して頂くことができます。
詳しくは下記をご参照ください。

▶NCDホームページ